本人以外の為のメイクセラピーとは?

本人が認識できないのになぜメイクをするのでしょうか・・・

時々、認知症が進み寝たきりの人、ただ起きているだけの人にメイクをすることがあります。

それは、ご家族や、介護をしている職員のためなのです。

ご家族には、綺麗にメイクをした写真を面会の時、見て喜んで頂くのです

「おふくろも化粧をすれば綺麗になるんだ。おふくろの化粧初めて見たよ」と

泣いていた息子さん。

「昔のお母さんに戻ったみたいで懐かしい」と喜んでいた娘さん。

「こんなに大事にして頂きありがとうございました」と、亡き妻の写真を

思わず抱きしめてしまった夫。

職員さんからは「◯◯さん化粧大好きだったのよ、写真見せてもらったことがあるの。実際見たいので、化粧してください!美人だから絶対綺麗になるわよ、楽しみ・・」

「◯◯さん一度も化粧したことがないと思うの一回位体験させてあげたいのお願いね」

そして、職員さんが見守る中、メイクが終了したとたん、大勢集まり「うあ!やっぱり綺麗になったじやん、美人だよね、良かったね」と声をかけたり顔や髪を触ったり、キスまでして大騒ぎして喜んでくださいます。